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企業インタビュー

株式会社ナイアンティック

日本発を世界へ。
変わらない哲学で新たなステージへ進むナイアンティック

2026-06-02


株式会社ナイアンティック

 

株式会社ナイアンティック(以下、ナイアンティック)は、『ポケモン GO』『ピクミンブルーム』『モンスターハンターNow』などを手がける米国 Niantic, Inc.の日本法人。現実世界とデジタルを融合させるAR(拡張現実)技術を強みに、エンターテインメント領域で、現実世界を舞台にした新しい遊びや体験を提供するプラットフォームを展開している。代表的なタイトルである『ポケモン GO』は累計ダウンロード数10億回を超え、位置情報ゲーム分野において高く評価されている。



東京にも開発拠点を置き、『ポケモン GO』をはじめとしたゲームを世界に届けてきたナイアンティック。2025年3月には、ゲーム事業の一部が米国の大手ゲーム会社スコープリー社(以下、スコープリー)に合流し、新たな体制でスタートを切った。

本インタビューでは、日本統括プレジデントの河合敬一氏に、ナイアンティックの現在地や、新体制になっても変わらないものづくりへの思い、そして、東京オフィスで働く魅力について語ってもらった。

(記事内敬称略)


Profile

河合 敬一 氏 

ナインアンティック 日本統括プレジデント

河合氏

変わらない哲学で、世界へ

 

――まずは、ナイアンティックの成り立ちについて教えてください。

ナイアンティックは、テクノロジーとゲームの力で人々を外に連れ出し、現実世界における発見や交流を生み出すことを目指して事業を展開している会社です。『ポケモン GO』『ピクミンブルーム』『モンスターハンターNow』など、位置情報技術を活用したゲームタイトルの開発、運営を行っており、今年で創業11年目を迎えました。

私たちの原点は米Googleにあり、もとはGoogleマップを開発していたチームが、「地図を使って人々が実際に外へ出かける体験を生み出したい」と始めた、社内ベンチャーがベースになっています。2015年にGoogleからスピンアウトし、ナイアンティックが誕生した後は、約10年間にわたり、自社のビジョンを軸にものづくりを続けてきました。

2025年からは全米ナンバーワンのモバイルゲーム会社であるスコープリーの一員となり、新たなステージへ進んでいるところです。


――スコープリーと合流されたことで、ナイアンティックのものづくりやグローバル展開には、どのような変化が生まれていますか。

スコープリーと協業することで、短期的な収益やビジネスにとらわれることなく、より長期的な視点でお客さまにとって本当に価値のあるプロダクトをつくり続けられる環境が整いました。また、海外展開においてもスコープリーから多くの知見や支援を得られるようになり、グローバル市場を見据えたプロダクトづくりや運営体制が、一層強固になったと感じています。

東京オフィス設立当初から持つ、「日本発・世界へ」という意志も変わりません。今後も、日本の優れたクリエイターやキャラクター、独自の世界観といった、世界に誇れる数多くのクリエイティブを世界に届けていきたいですし、スコープリーと合流したことで、こうした取り組みを、より確かな形で発展させていけると考えています。

遊びを起点に、街や人に前向きな変化を届ける

 

――世界に向けてプロダクトを届けるうえで、御社が大切にしている価値観を教えてください。

私たちは、ゲームを通じて、画面の中だけで完結する娯楽ではなく、人の行動や人と人とのつながりにまで影響を与える体験を届けたいと考えてきました。そうした意味では、ナイアンティックは単なるゲーム会社ではなく、「現実世界の体験をデザインする会社」でもあります。

私たちのものづくりには、三つの大切にしている柱があります。一つ目は、人を外に連れ出すこと。二つ目は、人と人とのリアルなつながりを生み出すこと。そして三つ目が、現実世界に存在する面白さや素晴らしさを再発見してもらうことです。日々の生活では、行き先や通る道が自然と決まってしまいがちですが、ゲームをきっかけに少しだけ違う道を歩いたり、一駅手前で降りてみたりすることで、新しい発見や心身の健康につながる体験が生まれます。

人の行動が変われば、街のあり方も変わっていきます。そしてその積み重ねが、世界を少しずつ良い方向へと動かしていくと信じて、「人を冒険に誘う」体験づくりを大切にしています。



――河合さんご自身としては、ゲームを通じて社会にどのような価値を提供したいと考えていますか。

ゲームの遊びや楽しさを通じて、人や街に前向きな変化を生み出したいですね。


私は東北出身で、2013年に『Ingress』のイベントが復興支援の一環として石巻市で開催された際にお手伝いとして関わったことがあります。そこで、世界中から多くの方が「支援しよう」という気持ちだけではなく、「その街を楽しみに」訪れている光景を目の当たりにし、人を惹きつける体験が持つ力に強い衝撃を受けました。この体験がナイアンティックに入社したきっかけでもあります。

ポケモンGOフェストなどのイベントでも、多くの人が普段は訪れることのない街に足を運び、新しい賑わいが生まれます。そうした影響を生み出せていることに、喜びとやりがいを感じています。

河合氏

日本から世界へ挑むものづくり拠点

 

――ナイアンティックの東京オフィス で働く魅力についてお聞かせください。

大きな魅力の一つは、日本にいながら世界中のプレイヤーに届くプロダクトづくりに関われる点です。開発やマーケティングなど役割はさまざまですが、いずれもグローバルなお客さまに向けた仕事であり、自分たちの取り組みが世界に広がっていく実感を得られます。

また、東京オフィスは、日本の優れたパートナーとともに、世界に通用するプロダクトを生み出すことを目的に立ち上がりました。実際に東京から多くのヒット作が生まれ、現在は『ポケモン GO』の開発体制も拡充中です。米国に本社をもつグローバル企業でありながらも、日本が中心となってものづくりを進められる点は、恵まれた環境だと思います。

高い水準に見合った経験や評価、柔軟な働き方を提供することも大切にしています。週3日のハイブリッド勤務を採用し、子育てやライフイベントには柔軟に対応する文化が根付いています。今日はキッズデーでたくさんの従業員のお子さんが来ているのですが、そうした家族参加型のイベントも定期的に開催しています。キャリアの成長と生活を両立しながら、世界へ挑戦できる場所だと思います。


――海外との連携が多いと、求められる英語力も高くなる印象です。その点はいかがですか。

グローバルに展開するプロダクトを扱っているため、英語が得意な方は、海外のメンバーと積極的にコミュニケーションを取りながら仕事を進められる環境です。一方で、特にものづくりに関わる職種では、必ずしも高い英語力が求められるわけではありません。世界に通用するプロダクトをつくるためのスキルは求められますが、語学力については、職種ごとに基準を設けています。

 

近年では語学学習支援制度のほか、同時通訳や通訳サポートも導入され、語学に不安がある社員も力を発揮できる環境づくりが進んでいます。社員主導の「ランゲージバディ」といった制度もあり、ランチ時間に互いに言語を教え合う姿も見られます。サポートし合う職場なので、英語力に不安があっても、ぜひチャレンジしてほしいです。

挑戦と学びを楽しむ環境

 

――河合さんから見て、ナイアンティックで活躍される方には、どのような共通点があると思いますか。

少人数のチームで大きな挑戦をしているため、主体性とオーナーシップを持って行動できる方は活躍していますね。全体を見て必要だと思ったことに対し、「やったことがないからやってみよう」と、多少スコープを超えてでも前向きに取り組める人は、新しいチャンスをつかみ、成長していく印象があります。

また、私たちは「外で遊ぶゲーム」という、業界でもめずらしい領域に挑戦している会社ですので、決まった成功へのレシピなどはなく、多くの失敗や試行錯誤を重ねて形にしています。そうした正解のない挑戦が続くなかでも、やはり、ナイアンティックの社会的な意義やミッションを自分なりに腹落ちさせている人は、困難な局面でも判断軸を見失うことなく、粘り強く行動できていると感じます。



――最後に、ナイアンティックで働くことに興味がある方にメッセージをお願いします。

東京オフィスは、「Made in Japan, Built for the World」という言葉を掲げており、日本発のプロダクトを世界に届けたい、専門性を活かしてグローバルに挑戦したいと考える方にとって、大きな挑戦と成長の機会がある場所です。

これまで、世界中で新しい体験やムーブメントを生み出してきましたが、まだやりたいこと、やり切れていないことがたくさんあります。これからの挑戦を一緒に楽しみ、形にしていく仲間を求めています。このインタビューに少しでも共感していただけたのであれば、ぜひ、扉を叩いてほしいです。



――ナイアンティックの変わらない思想と、今後の挑戦がよく伝わるお話でした。本日はありがとうございました。



BRS 徳久愛子

聞き手 徳久 愛子(とくひさ・あいこ)

パーソルキャリアBRS事業部ディレクター。20年以上にわたり人材紹介とRPOサービスに携わり、日系・外資系問わず、多様な採用現場を見てきた経験を、候補者のキャリア支援に生かしている。ナイアンティックのRPOを通じた採用支援にも携わるなど、グローバル企業の採用にも精通。日本国家資格キャリアコンサルタント。








河合氏とBRSのコンサルタント

左から採用支援で関わるBRSのMaharajan、Arisaka、ナイアンティックの河合氏、BRSの徳久、Pistone。

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