企業インタビュー
DXCテクノロジー・ジャパン
一人ひとりの可能性を引き出す環境。西川代表が語るDXCの企業文化
2024-10-15
DXCテクノロジー・ジャパン
米国を本拠とするIT企業大手、DXC Technologyの日本法人。DXC Technologyは2017年の設立以来グローバルに成長を続け、現在は世界70カ国以上にサービス拠点を持つ。
日本においてもクラウド、AI、データ分析などの専門性を生かしたデジタル変革を通じて、企業の成長と競争力強化を支援している。
今回は、DXCテクノロジー・ジャパン(以下、DXC)の西川代表に、DX市場やDXCの使命、はたらきやすいユニークなカルチャーを育んできた想いなどについて話を聞いた。
(記事内敬称略)
Profile
西川 望(にしかわ・のぞむ)氏
DXCテクノロジー・ジャパン カントリー マネージング ダイレクター。IBM、CSC、ジャパンシステム株式会社で要職を歴任。2017年よりDXCテクノロジー・ジャパン代表。
DXを通じて日本のビジネスを世界水準に
――初めに、日本におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性について、考えをお聞かせください。
現在、日本市場におけるDX推進の重要性はますます高まっており、今後もITサービス業界が縮小していくことはないと考えています。特に、AIが業界に与えたインパクトは非常に大きく、今後もその影響は続くでしょう。私たちも早期からAIの導入をはじめ、現在ではいくつかの分野で日本チームがグローバルのリーダーとしてプロジェクトを推進しています。
もともとドキュメント作成の文化が根付いている日本は、AI活用に適した国です。最近では、AIによって議事録の自動作成が可能になり、言語の壁もAIの導入により低くなってきました。こうしたAIの導入は、日本の労働力不足の解消や、近年目立つグローバルにおける日本の経済力低迷への対策としても、期待できる部分があります。
かつては、オフショア生産がコスト削減につながると考えられていましたが、現在では国内生産の方がコストを抑えられるケースも増えました。日本企業全体がこうした変化を受け入れ、意識を変えていく必要があるでしょう。私たちDXCでも、生成AIなどの新しいテクノロジーを活用し、日本のビジネスを海外のスタンダードに合わせていくことは使命だと感じています。
グローバルかつ多様なキャリアパス
――DXCでのキャリアに関心を持つITエンジニアの方は多いと思いますが、エンジニアとしてDXCで築けるキャリアや、はたらく上での魅力についてお聞かせください。
エンジニアが安定して長く働くためには、特定の業務に縛られることなく、将来にわたって成長でき、自身の市場価値を維持できる環境が整っているどうかが非常に重要なポイントだと思います。
その点、世界70ヵ国にサービス拠点を持ち、12.5万人以上の従業員を擁するDXCでは、グローバルかつ幅広いキャリアの可能性を提示できます。担当できる業界や仕事の幅は非常に広く、アナリティクスからデータエンジニアリング、アプリケーション開発、セキュリティ、インフラストラクチャーといった分野から、特定の業界における高度な業務まで、多岐にわたります。
また、優良顧客による大規模な案件も多く、成果を出せばさらなる事業拡大や新たな挑戦の機会を得ることも可能です。このような顧客基盤や、幅広い成長の機会があることは、私たちの大きな強みです。
しかし、変化の激しいIT業界において、自らが進みたいキャリアを明確に描けている人は多くありません。各人の経験や興味を尊重しながら、無理なく将来にわたって活躍できる人材へと育てることも、企業としての役目だと考えています。
それぞれの才能を最大限に引き出せる企業でありたい
――エンジニアにとって理想的な環境ですね。DXCへ転職された非エンジニアの方々からも、とてもユニークで働きやすい環境だと伺いました。DXCのカルチャーや取り組みについて教えてください。
私は毎月、中途採用で新しく入社した社員と集まって雑談する機会を設けているのですが、多くの社員が口をそろえるのは、DXCでの自由さと裁量の大きさに驚いたということです。最初は細やかなルールや決まりが少ないことに戸惑う人もいるようですが、自ら考え行動することで、やがてその自由さが楽しさへと変わり、仕事がしやすくなったという人が多いです。
当社はフレックスタイムやリモートワーク制度を導入しています。自由な環境をうまく活用して価値を生み出せる人にとって、心地良い文化を築きたいと考えています。そのため、自発的な行動を楽しめる人には理想的な職場だという自信がありますが、決められたことを淡々とこなしたい人には向かないかもしれません。
また、社員のスキルや才能を限定しない、「包容力のあるカルチャー」も大切にしています。社員の新たなスキルや経験が入社後に発見されることは少なくなく、それを無視してしまうのは非常にもったいないと思うからです。
私自身もかつて、新しい挑戦の機会が得られず転職した経験があります。ITサービスの資本は社員の皆さんに他ならないですから、幅広い領域に触れられる機会があり、一人ひとりの才能を最大限に引き出せる企業でありたいと思っています。
――そのような取り組みやカルチャーを築かれる西川代表の、DXCの代表としての姿勢やお考えをお聞かせください。
私は、誰もが自分の得意分野や情熱を持てることに取り組むことで力を発揮できる環境が理想だと考えています。
私はもともと、目標を設定し、それを達成するための道筋を立てることが得意で、それを楽しんできました。ですので、代表の機会をいただいた時、自分がその役割を果たせるのであればやるべきだと感じましたし、ぜひ挑戦したいと感じ引き受けました。
組織において代表が偉いわけではなく、代表も社員も、それぞれの立場で価値を生み出す対等なパートナーだと捉えています。
現在、私が果たしていくべき大切な役割は、社員が楽しく働ける環境を整え、成長を支援し、適切に報酬を上げていける企業を作り上げることだと思っています。
――これから入社される方に期待することを教えてください。
自分から物事に興味を持ち、その興味に向かって、積極的に進んでいく気持ちを持てる人に来ていただきたいですね。大きな挑戦を求める必要はなく、例えば、日常業務で「この資料に新しい色を加えると、もっと伝わりやすくなるのでは」といった小さな改善提案が自然にできる人が理想です。
DXCには、従来のやり方や決まったルールにただ従うという風潮はありません。自分らしく自由に、一方で責任を持って働きたい人には、最適な環境だと思います。
――お話を伺って、西川代表が考えられる経営の真ん中には、やはり「人」があると感じました。ありがとうございました!
聞き手 中野 聡(なかの・さとし)
パーソルキャリア Bilingual Recruitment Solutions (BRS) ディレクター。中央大学卒業後、事業会社で営業、情報システム部、総務部、社長室を経験。パーソルキャリアでは、IT/ネット/コンサル領域を中心に転職・採用支援を担当。現在はBRSの営業部門を管掌。
DXCテクノロジー・ジャパンの西川代表、人事部堀江様と、採用支援で関わるBRSコンサルティングチーム。左から、DXC堀江氏、西川氏、BRS小原、中野、アキブ、クレメント。
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