企業インタビュー
日本モレックス合同会社
一人ひとりの強みが組織の力に。
モレックスが実践する人を活かす文化
2026-08-24

日本モレックス合同会社
日本モレックス合同会社(以下、モレックス)は、世界トップクラスのコネクターメーカーである米国Molexの日本法人。Molexは世界45ヵ国以上で事業を展開し、自動車、医療、データセンター、5G通信など幅広い分野における接続ソリューションを提供している。
グローバルな開発・製造ネットワークと高い技術力を強みに、次世代モビリティや通信インフラなど、多様な業界の技術革新を支えている。
自動車やスマートフォンをはじめ、幅広い産業を支える接続ソリューションを提供するモレックス。同社の企業文化の根幹にあるのが、「Principle Based Management(PBM)」という考え方だ。
従業員一人ひとりが「Principle(原則)」に基づいて判断し行動するPBMは、日々の業務やキャリア形成にどのように根付いているのか。また、グローバル企業ならではの働く魅力とは。人事・調達・製造技術の各領域で活躍する3名に話を聞いた。
(記事内敬称略)
Profile
山本 智重子 氏
人事総務本部 人事総務本部長
武内 龍太朗 氏
日本サイト 製造技術本部 統括部長
ヴァンソノ クリストフ 氏
グローバルプロキュアメント マネジメント&新製品購買 サプライヤーリレーションシップ シニアディレクター

左から、ヴァンソノ氏、山本氏、武内氏
一人ひとりの強みを活かすPBMの哲学
――モレックスでは、企業文化の中核として、「Principle Based Management™(以下、PBM)」を実践されています。PBMとはどのようなものでしょうか。
山本:PBMとは、その名のとおり、「Principle(原則)」に基づく経営哲学です。モレックスでは2013年に親会社であるコーク・インダストリーズの一員となって以来、PBMを実践してきました。
PBMでは、「Stewardship(主体的な責任)」「Transformation(学び続け、変化し続ける姿勢)」「Mutual Benefit(相互利益)」といった原則が重視され、細かなルールで人を管理するのではなく、一人ひとりが原則に基づいて考え、判断することを大切にしています。ビジネスに限らず、人生やキャリアの意思決定にも活かせる考え方で、私たちの判断や行動の羅針盤のような存在となっています。
――PBMの考え方は、皆さまの日々の業務にどのように活かされていますか。
ヴァンソノ:PBMは、私のグローバル調達の仕事においても重要な判断軸のひとつとなっています。サプライヤーと密に連携しながらビジネスを進めるなかで、私が特に大切にしているのが「Mutual Benefit(相互利益)」という考え方です。調達部門では、常にコスト削減や生産性向上が求められますが、私たちは短期的な利益だけを追求することはありません。サプライヤーに一方的な負担を求めるのではなく、「双方にとってより良い成果を生み出すにはどうすればよいか」という視点で対話を重ねています。
近年、グローバル市場の変化が加速するなか、調達にもこれまで以上にスピードと柔軟性が求められています。そうした環境下でも安定した供給体制を維持できているのは、PBMの考え方のもと、サプライヤーと長期的な信頼関係を築いてきたからこそだと思います。
武内:工場の設備開発を担うエンジニアリングチームにおいても、PBMの考え方は浸透していると感じます。例えば、何かを決定する際にはトップダウンで進めるのではなく、PBMの「Comparative Advantage(比較優位)」の考え方に基づき、チームメンバーそれぞれの強みや知見を組み合わせ、全体として成果を最大化するためにリーダーがサポートする文化があります。専門性や知見を持つ人の声を活かすことで、より良い意思決定につながっています。
また、印象的なのは、30年以上在籍しているようなベテラン社員であっても、学ぶ姿勢を持ち続けていることです。私自身26年在籍していますが、PBMを通じて新しい考え方を取り入れながら、自らをアップデートし続ける文化が根付いていると感じます。
――長く活躍されてきたなかで、モレックスにはどのような成長機会があると感じていますか。
武内:私のチームを見ても、モレックスでは積極的に国内外の拠点で経験を積む機会が提供されていると感じます。そうした経験を通じて新たな知識や人とのつながりが生まれ、それが組織全体の成長にもつながっています。
また、モレックスには、自ら手を挙げれば新たな挑戦の機会を得られる風土があります。私自身も長年製品設計に携わってきましたが、2年前に希望して現在の製造技術本部へ異動しました。こうしたキャリアの選択肢が広がっている点にも、人を活かす懐の深さを感じます。
ヴァンソノ:私も入社当初はほとんど日本語を話せませんでしたが、PBMの「Comparative Advantage(比較優位)」の考え方のもと、当時の専門性や意欲を評価していただき、多くの機会を与えてもらいました。
また、モレックスでは、日本にいながらグローバルな舞台で成長できる点も魅力です。私自身、日本を拠点に世界各地のチームと協働しており、日本発の重要な技術や知見を展開できることに大きなやりがいを感じています。

「One Team」を体現するみなとみらいの新オフィスへ
――4月に神奈川県大和市から、横浜みなとみらいへとオフィスを移転されました。どのような変化を感じていますか。
山本: 新オフィスは、「One Team」をコンセプトに、部門間の物理的な壁が取り除かれたオープンな空間となっており、部署の垣根を越えたコミュニケーションが生まれやすくなりました。以前よりも気軽に声を掛け合えるようになり、社内コミュニケーションの質が大きく向上したと思います。
また、モレックスのグローバル化に伴い、海外メンバーの来日や出張が増えました。空港アクセスに優れた横浜への移転は、グローバル連携の強化や、ブランディングの向上にもつながっています。
武内:製造部門としては、オフィス移転に伴い、元は大和市にあった技術センターと静岡の量産工場が集約され、開発から生産までの連携が大幅に向上しました。人の交流が活性化したことで、人材育成やキャリア形成の面でもメリットがあり、量産オペレーターから、設計やプロジェクトマネジメントなどの職種へキャリアの幅を広げやすくなりました。

新しい挑戦を歓迎
――モレックスではどのような人が活躍できると思いますか。また、応募を検討している方へメッセージをお願いします。
ヴァンソノ:モレックスで活躍している人に共通するのは、建設的な議論やフィードバックを前向きに受け止め、自ら考え行動する姿勢です。また、謙虚に学び続けることも大切な要素だと思います。
まずはPBMの考え方について知っていただければ、モレックスらしい働き方がイメージできるはずです。私自身、この文化が大好きですし、情熱あふれるメンバーと働く毎日はとても充実しています。
武内:技術開発の現場においては、失敗を恐れずに挑戦できる人が活躍していると感じます。モレックスでは、十分に考えた上でのチャレンジから生まれた失敗を責めることはありません。製造業は常に変化し続ける世界ですので、失敗から学び、行動し続けられる方は、非常にフィットすると思います。
社員の人柄やカルチャーに触れ、「入社したい気持ちが強くなった」とおっしゃる方も少なくないため、ぜひ、気軽にモレックスの社員と話していただきたいですね。
山本:モレックスでは、これまでの専門分野や経験にとらわれず、自らの意志でキャリアの幅を広げていくことができます。私自身も品質保証からキャリアをスタートし、現在は人事の仕事に携わっています。手を挙げる人に新たな機会が与えられる風土があり、それが長く働き続けられる理由の一つだと感じています。自らの可能性を広げていきたいという意欲のある方とぜひ一緒に働きたいです。
――本日はありがとうございました。

聞き手 中野 聡(なかの・さとし)
パーソルキャリア Bilingual Recruitment Solutions (BRS) ディレクター。中央大学卒業後、事業会社で営業、情報システム部、総務部、社長室を経験。パーソルキャリアでは、IT/ネット/コンサル領域を中心に転職・採用支援を担当。現在はBRSの営業部門を管掌。

左から採用支援で関わるBRSのエメリーン、モレックスのヴァンソノ氏、武内氏、山本氏、BRSのサマンサ、中野。
語学力を活かした転職をご検討中の方は以下のボタンからBRSへ新規会員登録(無料)をお願いします。BRSコンサルタントが最適なポジションをご提案します。
※所属部署・役職・業務内容は取材当時のものです。





