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採用企業向け

コンピテンシ-面接を
実施するメリット

2024-07-31

限られた面接時間内で候補者の適正を見極めることは、多くの企業にとって容易ではありません。候補者が採用ポジションで活躍できる特性を持っているかをより正確に判断する方法として、コンピテンシー面接が有効です。本記事では、コンピテンシー面接と従来の面接との違い、そしてコンピテンシーを採用活動に取り入れるメリットについて説明します。 

採用におけるコンピテンシー 

採用におけるコンピテンシー(competency)とは、高いパフォーマンスを発揮する人に共通する行動パターンや特性のことを指します。具体的には、リーダーシップや問題解決能力、コミュニケーションスキルなどが挙げられ、把握しやすい知識や技能よりも、可視化されにくいその人の性格や価値観、動機などに焦点が当てられます。以下が採用で評価されるコンピテンシーの一例です。 

● 落ち着いて判断ができる「冷静さ」
● 相手の立場を考えた発言や行動ができる「思いやり」
● 新たな方法を検討し実行に移す「チャレンジ精神」
● 客観的な視点で問題解決への道筋を立てる「論理的思考」

コンピテンシー面接とは

コンピテンシー面接では、まず採用ポジションに必要な能力や特性を明確にした「コンピテンシー項目」を策定し、その基準に基づき候補者を評価します。候補者の過去の実績や行動の背景にある動機を、質問を繰り返すことで詳しく確認し、採用ポジションで成功できる能力や特性を持っているかを判断していきます。

従来の採用面接との違い

一般的な採用面接では、履歴書や職務経歴書に基づいた質問が中心となる場合が多く、比較的自由な形式で進められます。多角的な質問をすることで、候補者の人間性や組織との適合性を判断しやすいなどのメリットがある一方、面接官の主観的な判断が評価に影響しやすくなるなどのデメリットがあります。また、明確な指標がないため、候補者の能力や特性を見落とす可能性もあります。

 

一方、コンピテンシー面接では、事前に定められた「コンピテンシ―項目」に基づき、明確な基準を用いて候補者を評価していきます。質問内容も高度に構造化されているため、面接官個人によるブレは生じにくいといえるでしょう。具体的な行動や実績に関する質問を通して、採用基準に合致するかを確認していくため、候補者の自己評価と実際の行動のギャップや回答の誇張を見抜きやすくなり、より適切な採用判断につなげることができます。

コンピテンシー面接のメリット

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即戦力採用につながりやすい 

コンピテンシー面接では、候補者の過去の行動実績を基に「このポジションで成果を出せるか」を判断します。また、候補者の評価は、実際に成功している人材から抽出したコンピテンシー項目に基づいて行われます。候補者が必要な適性や能力をもっているかをより正確に判断できるため、入社後すぐに成果を上げる可能性が高い人材を見つけやすくなります。 

評価のブレを抑えられる

採用ポジションに必要なコンピテンシー項目を事前に定めるため、評価基準が明確になります。これにより、第一印象や面接官の個人的な感覚による評価のブレが抑えられ、候補者をより客観的に判断しやすくなります。 

候補者の回答の真偽や誇張が見抜きやすい

コンピテンシー面接では、具体的な行動例や意思決定の理由など、一般的な面接では掘り下げない部分まで質問するため、候補者の回答の真偽や誇張を見抜きやすくなります。候補者に実践的な経験があるか、持っている知識を実際に活用できるかといった点も確認でき、より正確な採用判断が可能になります。 

このように、コンピテンシー面接は従来の面接と異なり、一定の基準で候補者を評価するため、候補者の適正をより正確に判断するのに役立ちます。


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