キャリアアドバイス
英文履歴書の書き方
~テンプレート付き~
2024-05-27
外資系企業や日系グローバル企業への転職を目指す場合、自身の経歴やスキルをまとめた英文履歴書(CV/Resume)の提出を求められる場合があります。
この記事では、採用担当者の目に留まる魅力的な英文履歴書を作成するためのポイントを解説します。BRSのコンサルタント監修の英文履歴書テンプレートもダウンロードしてご活用ください。
目次
採用担当者の目を引く英文履歴書とは? 英文履歴書の基本的な書式ルール各項目の書き方 ー 個人情報(Contact Information) ー キャリア目標(Objective)
ー 要約(Summary) ー 職務経歴(Work Experience) ー 学歴(Education)
ー スキル・資格(Skill / Certification) ー 課外活動・趣味(Additional Information) 提出前の最終確認
採用担当者の目を引く英文履歴書とは?
英文履歴書は採用企業との最初の接点となるため、プロフェッショナルで信頼できる印象を与えられることが大切です。複数の候補者のなかでも採用担当者の目に留まる履歴書にするために、基本となる次のポイントを押さえましょう
Point 1
フォーマットやデザインを整える
英文履歴書は一般的にA4用紙1、2枚に要点を押さえてまとめます。日本の履歴書のように決まった様式はありませんが、客観的に見て読みやすいことが大前提です。
採用担当者がスムーズに情報を把握できるように、以下のような点を意識しましょう。
・読みやすいフォントを使用する
・見出しを使って明確にセクションを分ける
・過度なカラーリングや装飾は避け、業界やポジションに適したデザインを選ぶ
Point 2
アピールしたい点を絞って簡潔に記載する
職務経歴は特筆すべき成果や実績を絞って挙げましょう。数字やデータを交えるとより説得力が上がります。
以下の点を意識して、限られたページ数で最大限にご自身をアピールしましょう。
・記載した情報が採用企業の求人内容に関連しているかどうかを自問する
・一目で読める短い箇条書き形式にまとめる
・実績や成果は数値、データを用いて具体的に示す
・自分が今後も経験を積みたいと感じている業務に関する功績を優先して記載する
Point 3
応募企業や職種に合わせてカスタマイズする
ひと手間かかりますが、募集要項やウェブサイトをよく確認し、採用企業のニーズや目標、課題に即した情報を強調することで、採用担当者に熱意が伝わり、書類が通過しやすくなります。
Point 4
採用企業が募集要項で使用しているキーワードを使う
昨今は、より多くの企業がATS(応募者追跡システム)を導入しています。ATSは、履歴書やカバーレターなどの応募情報をデータベースに保存し、キーワード検索やフィルタリングを使用して最適な候補者を特定するソフトウェアです。
特に大企業や多国籍企業では、ATSを使用して大量の応募情報を効率的に管理し、適切な候補者を選考することが一般的になりつつあります。自身の履歴書やカバーレターに求人情報に関連するキーワードを含めることで、ATSによる選考でのチャンスを高めることができます。
英文履歴書の基本的な書式ルール
①情絡先情報 (Contact Information)
② キャリア目標 (Objectives)/ 要約 (Summary)
③ 職務経歴 (Work Experience)
④ 学歴 (Education)
⑤ 資格・スキル (Skill / Certification )
⑥ 特筆事項(Additional Information)
用紙設定
用紙サイズ:A4 (1~2枚まで)
フォントサイズ:通常テキストには10~12pt、見出しは14~16ptのフォントサイズが適しています。見出しは太字や大文字で目立たせるのも良いでしょう。
フォント:Arial、Times New Roman、Century などがおすすめ
フォントの色:黒のみ
記載不要な項目
顔写真
生年月日
年齢
性別
志望動機(カバーレターに記載する)
家族構成
退職理由
通勤時間
過去の給与、希望給与
各項目の書き方
項目1: Contact Information(連絡先情報)
冒頭には、連絡をする際に必要となる、氏名、メールアドレス、電話番号、住所を記載しましょう。
また、応募職種に関連するSNSアカウントがあれば、それらの情報も記載しましょう。年齢や性別などは必須ではありません。
項目2: Objectives(キャリア目標)
履歴書の上部にある情報は採用担当者の注目を集めるため特に重要です。自身のキャリア目標や求職の理由を1~2行で示すもので、働きたい職種や業界などが含まれます。
求めるキャリアの方向性を伝えられるため、新卒などで就業経験の少ない場合や、未経験の業界や職種に転職する場合に記載すると効果的です。
例文: Striving to utilize my analytical skills and attention to detail in a data analysis position to drive informed business decisions.
項目3:Professional Summary(要約)
要約は、応募する職種に関連する経験や実績を有している場合に適しています。3〜4行の短い文で、応募先の募集要項との整合性の高い自身の職歴やスキル、実績などをアピールしましょう。
「Objective」と同じく、履歴書の冒頭にあるため、採用担当者に注視される文章と言えます。
項目4: Work Experience(職務経歴)
職務経歴は新しいものから記述します。企業名、所在地(都道府県のみ)、在籍期間、役職名を記載し、その下に在籍期間中の職務内容や実績を箇条書きにします。
職務内容や実績は応募職種に関連する業務にフォーカスして、売上高、目標達成率、コスト削減率などの数値表現を用いながら簡潔にまとめましょう。
項目5: Education(学歴)
一般的に直近の学歴のみの記載で十分です。学校名、専攻学科、在籍期間、卒業年を含めましょう。
自己アピールになる優れた学術的な業績や、追加専攻、受賞した奨学金などがあればそれらも記載しましょう。
項目6: Skill / Certification(スキル・資格)
「Certification」欄では、取得した資格の名称だけでなく、取得した日付と発行団体も記載します。仕事に直結する資格に限定し、職務と関連のないものは記載不要です。
資格がない場合でも、「Skill」として、リーダーシップなどの強みや、職務に関連するソフトウェアの経験などを記載できます。
項目7: Additional Information(特筆事項)
履歴書の最後には、受賞歴や表彰、ボランティア活動、趣味などの特筆すべき事柄を記載できます。
企業によっては、個人的な活動によるリーダーシップ能力や社会への関心を評価する場合もありますが、応募職種と関連性の高い情報に絞って記述しましょう。
提出前の最終確認
日本語の履歴書と同様に、英文履歴書も必ず最終チェックが必用です。以下のチェックリストを参考に確認しましょう。
ワードの校閲機能や、オンラインの英文校正ツールなどを活用することで、より品質の高い文章になります。
スペルや文法に間違いがないか
- 誤字脱字はないか
-
職歴や学歴の内容は正確か
- 使用しているフォントやレイアウトは統一されているか
- 求人要件に対して適切な職務経歴になっているか
- 不要な情報や重複はないか
-
必用な場合はカバーレターとの一貫性があるか
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